眠い、だるい原因はもしかして…!? まずチェックしたい生活習慣

春の陽気に誘われて、ウトウト――
いえ、そんなんじゃなくて、いつも眠いんです!!

睡眠時間は十分に取っているのに猛烈に眠い、
眠くて勉強ができない、
仕事の集中力が続かない、等々――

「いくら何でも変だ。身体が異常をきたしてしまったみたいだ。
どうしてこんなことになったのか!?」

――そんな悩みの原因と対処法を述べてみます。

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この眠さは病気!? 可能性一覧

1. ナルコレプシー

日中、突然に耐え難い眠気に襲われるという睡眠障害です。
感情がたかぶると、立った状態でも突然昏倒してしまうという情動脱力発作(カタプレキシー)の症状でよく知られています。

2. 甲状腺の異常

ホルモンの分泌が乱れる障害で、特に橋本病が有名です。
いつも眠いという症状のほか、物忘れが多い、やる気がでない、元気がない、ボーっとしている、といった感覚を伴うことが多いとされています。
身体的には、疲れやすい、食事量が少ないのに太りやすい、寒がりになるという症状が出ます。

しかしこういった症状は、「単にサボっているだけ」「集中力がないからだ」などと、なかなか周りからの理解が得られないことが多く、医師ですら診断が難しいとされています。

3. 睡眠時の無呼吸症候群

睡眠中に喉の気道が閉じて、呼吸が止まることによって、睡眠が阻害される障害です。
夜中に何度も起こされたり、睡眠が浅くなるわけですから、日中も眠い、だるいという症状が出ます。

気道が閉じる主な原因としては、肥満による気道の圧迫、就寝前の飲酒が挙げられます。
しかし痩せていても、首が太い・短い、歯並びが悪い、小顔である(下顎が小さい、あるいは後ろに引っ込んでいる)という身体的特徴によっても引き起こされることがあります。

4. 低血圧

特に、起床してから覚醒するまでに時間がかかります。
ぼんやりとして、いつまでもなかなか本調子になれないという場合は、低血圧の可能性があります。

5. 糖尿病

糖尿病性昏睡という症状があります。一時的に高血糖になることで昏睡状態を引き起こします。糖尿病の症状が出るのは末期であることが多いため、神経障害や、目がかすむ・視力が低下するといった網膜症を併発していることがあります。

6. 脳梗塞

これは、梗塞が起こった部位によりますが、頭痛、めまい、しびれとともに眠気を引き起こすことがあります。
頭痛、めまい、しびれのいずれかが伴う場合は、脳梗塞の可能性があります。

7. うつ病

脳の活動の低下に伴い、頭がぼんやりとしてきます。その感覚は眠気に近いと言われています。
一方で、うつ病により寝られない、入眠できないといった症状もあるので、睡眠のみによる診断は難しいでしょう。
 
 
以上、病気の可能性7つを紹介しましたが、この中に当てはまるものはありましたか!?
病気の治療は早いほどいいのですが、その前にもう1つチェックしておきたいことがあります。

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こんなにある!! 生活習慣が睡眠に及ぼす悪影響!!

病気のほかに、もう1つチェックしたいのは生活習慣、食生活です。
生活習慣、食生活が睡眠に及ぼす影響も見逃せません。

生活習慣をチェックしてみましょう。

1. 睡眠時間がまちまち

[1] 平日と休日で睡眠時間が同じ
[2] 就寝時間はいつも同じ
[3] 目覚まし時計をセットせず、自然と目が醒める時間に起床
――が理想です。

[1]について、休日に「寝だめ」をする生活パターンは、
・平日はいつも眠く、ストレスが溜まり、仕事の能率が悪くなる
・トータルの睡眠時間は、規則正しい睡眠時間で生活するよりも、長くなる
・ストレスによって感染症、風邪にかかり、身体を壊しやすい

[3]について、通常の健康本で解説されている内容と異なりますね。
実は、その日の活動(仕事の多寡、食事内容)とそれによるストレスで、必要となる睡眠時間は変わってきます。
可能ならば、目覚まし時計はセットせず、自然と目が醒める時間に起床しましょう。

2. 運動不足

適度な筋肉の疲労は、上質な睡眠を与えてくれます。
といって、何もスポーツやジョギングを始める必要はありません。
30分~1時間くらい歩くだけで十分です。
忙しいビジネスマンが30分を捻出するのはなかなか大変かもしれませんが、これで睡眠のみならず、毎日の健康もセットで得られるのなら、安いといえるでしょう。

会社の一駅前で降りてウォーキングするのがちょうど良いと言われており、その一駅分の距離をどう有効に使うかという書籍もあります。

3. 就寝前にディスプレイを見る

スマホ、パソコン、テレビなどの画面から出るブルーライトが
・交感神経を高める
・体内時計、睡眠をつかさどるホルモン、メラトニンに影響を及ぼす
――ことによって、睡眠障害を引き起こす、睡眠の質を下げるといわれています。
(※レンセラー工科大学「ライトニング・リサーチ・センター」の研究、2012年)

就寝前にディスプレイを見ないようにする――、これはなかなか難しい注文でしょう。
ほとんどの人は、寝る前にネットやDVDでストレス発散したり、明日の予定をパソコンでチェックしますからね。

ただ、モニタの光量を落とす、モニタに目を近づけすぎない、ブルーライト軽減フィルムを貼る、などで睡眠の質は最小限に抑えられるようです。
(※ハーバード大学、Charles Czeisler、2013年)

4. 寝る前にお酒を飲む

なかなか寝付けない人にとって、寝酒は入眠効果がありますが、夜中に目覚めてしまうことが多いのです。
それは、数時間でアルコールが分解されてしまうこと、そしてその分解時に心拍数を上げる作用のあるアセトアルデヒド生成されてしまうことによります。

寝酒が習慣化している人がいきなり断酒すると、それもまた身体の不調を引き起こすので、少しずつ減らしていくのがいいでしょう。

5. 肉類や揚げものなど油の多い料理を食べる

これは胃腸での消化、胃腸の休息に時間がかかるためです。
油の多い料理を控えて、野菜中心の料理にすると、睡眠時間はかなり減ります。

6. ダイエットで食事制限を長期間している

これは眠いというよりもエネルギー不足です。
ダイエットは食事制限よりも、ウォーキングと野菜中心の料理でおこないましょう。

この中に当てはまるものはありましたか!?
もし「全く当てはまらないけど、やっぱ眠い!!」という方は、次のことを試していてください。

少し生活のペースを落としてみて

病気や生活習慣で睡眠の問題は全然なさそう……、でも眠い!! という方は、一日のスケジュールを書いてみましょう。

朝食30分、仕事10時間、夕食1時間、風呂30分、パソコン1時間、睡眠時間……、と書き出してみてください。
それで24時間を超えている場合は、どんなに生活習慣を改善しようと眠気は収まるはずありません。
趣味や遊びの時間を削るか、日替わりで組むしかないでしょう。

おそらく、一日のスケジュールが26時間とか28時間になってしまう方は、生活自体もかなりのハイペースになっています。
これが負荷、ストレスとなって、さらに疲労や日中の眠気の原因ともなります。

新たにスケジュールを組み直す場合も、24時間ピッタリにするのではなく、22時間くらいで収まるようにしたほうが結果として上手くいくことが多いです。
というのは、およそ予定というものは長引くものだからです。
そして予定外のことも起こります。

・ちょっと今日は会社が長引いた
・ちょっと今日は同僚と飲み歩き
・ちょっと今日はネットで遊びすぎた
・ちょっと今日は子どもにせがまれて家族サービス

この「ちょっと」というのが、意外と頻度が多いんですね。
なので予定はよく崩れます。
特に、一度崩れるともう復帰が難しい方は、ユルめの予定を組んだほうが絶対に長続きします。
 
 



 
 
ということで以上、いろいろな側面から眠い原因を述べました。

みなさんが快活な日常を送られるよう願っています。

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