飽食の現代、みんなが肥満やダイエットに苦しんでいる中、もともと太りにくい体質の人は本当にラッキーと言えるでしょう。
太りやすい体質の方たちは、食事のたびに「罪」の意識を感じています。
もっと食べたいけど太ってしまう。
痩せなければならないのに、私って意志が弱い人間だな…。
この前の健康診断でも注意されたのに、間食をやめられない。
こういった苦しみから解放されているだけでも、得をしていると思います。
ところが、痩せている人には、知られざる「損なこと」が!?
痩せている人ならではの悩みを紹介しましょう。
私は男性ですが、結婚のときにずいぶん苦労しました。
私が痩せ過ぎているため、相手方の曽祖父、曾祖母が猛烈に反対してきたのです。
一昔前は、体格が健康のバロメータになってたようで、病気がちに見えたのでしょうね。
私自身は今まで特に病気をしたこともなく健康そのものなのですが、出来れば相手方にも気に入られて気持ちよく結婚したいから、必死に体重を増やしましたよ。
ダンベルやウェイトを買い込んで、トレーニングに励みました。
ところが、増えるのは脂肪ばかりで、腹やアゴに変な肉がついて変な体型になってしまい…。
何とか結婚はできましたが、トレーニングをやめて半年も経つと、前よりも筋肉量が減ってしまいました。
(20代男性)
確かに昔は、痩せていると不健康で、結核にもかかりやすいと言われていましたね。
一方でお相撲さんは大きく恰幅も良く、強さの象徴として崇められていました。
現代では健康事情はすっかり変わり、逆に太っているほうが不健康にみられるようになってしまいました。
ただ、意識というのはなかなか変わらないもの。
今でも年配の方は、太っているということにあまり危機感がなく、健康を損ねてしまうことが多いのです。
私は、痩せているというよりヒップが異常に小さいのです。
そのためウエストの「くびれ」がほとんどありません。
普段はフレアの大きなスカートでごまかしていますが、下着姿や裸になると、身体にボリュームがなくて恥ずかしく感じます。
(20代女性)
顔に張りがなく、シワが出来やすいのです。
30歳になったばかりなのに、鏡で見ると、もう40代に思えてしまう。
(30代男性)
子どものころから痩せていたので、健康に対する意識は全然ありませんでした。
なので、成人後は自堕落な生活に。
別に太ることもなかったので油断しきっていました。
40代になってから、下痢と便秘を繰り返すようになり、総合病院で精密検査をしたところ、驚きの結果が。
高血圧、高脂血症を併発しており、医者に60代後半の身体だと言われてしまいました。
喫煙と飲酒を止められていますが、なかなか続きません。
前半生で好き勝手やってきたぶん、後半生は我慢と制限の毎日です。
逆のほうが良かった……。
(40代男性)
痩せていても高血糖になりますし、不健康になります。
痩せてさえいれば、健康が約束されているわけではないということです。
同様の例として、低血圧の方が、塩分を摂り過ぎて動脈硬化を引き起こすケースがあります。
塩分を摂りすぎると高血圧になりますが、低血圧だからといって塩分をいくらでも摂ってもいいというわけではありません。
痩せていても太っていても、常に健康には気を配って生活することが必要なのは同じです。
いかがでしたでしょうか。
特に健康に関して、痩せていると病気にかかりにくい一方で、健康に対する意識の無さから、かえって症状を深刻にしてしまうこともあるのです。
また、肌の張りというのは若いうちはなかなか実感しにくいことかもしれませんが、痩せているとシワが深くなりやすいというのは確かにありますね。
痩せてれば万事OKというわけでもないようです。
ダイエットで痩せた身体を目指す方も、痩せた後の生活、健康を一度考えてみるのはいかがでしょうか。
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